養豚事業について

循環型資源の有効活用を取り入れた生産

養豚事業では、原種豚の交配により繁殖用種豚の生産を行っています。これらの種豚から肥育用子豚を産出・肥育し、食肉工場に出荷しています。年間出荷頭数約200,000頭、ジャパンファーム大口農場(鹿児島県伊佐市)と外部肥育農場(直営・預託農家)から構成され、大口農場の一農場あたりの飼育頭数は日本一を誇ります。 肥育豚舎の一部ではリキッドフィードシステム豚舎を使用しています。焼酎メーカーとの協力で産業廃棄物である焼酎粕を飼料に添加し、循環型資源の有効活用を実施しています。廃棄物を利用した取組み、生産された豚肉の品質において「平成28年度エコフィードを活用した畜産物生産の優良事例」で最優秀賞を獲得しました。

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出荷頭数

200,000頭/年

一農場あたりの飼育頭数

日本一

一農場あたりの飼育頭数 日本一
平成28年度
エコフィードを活用した
畜産物生産の優良事例

最優秀賞 受賞
平成28年度 エコフィードを活用した 畜産物生産の優良事例 最優秀賞受賞

(50周年記念動画より 養豚事業本部を抜粋)

育てている豚について

子豚
親豚

生産から肥育まで一貫しておこなっている弊社では、優れた種豚から生まれた子豚を肥育段階に合わせ、安心・安全な環境で肥育しています。

徹底した管理・データ分析から生産性を改善する

徹底した管理・データ分析から生産性を改善する

蓄積されたデータを元に生産計画を作成し、実積集計やデータ分析によるフィードバックを行って、生産性の改善に努めています。

また、安心・安全な商品提供のため、休薬管理を徹底し、トリプルチェック体制で確実に行っています。飼料もメーカーと協議を行い、弊社の基準に沿った原料を提供いただき、独自の飼料を使用しています。

出荷までの流れ

出荷までの流れ

ジャパンファームと焼酎メーカーとの異業種コラボレーション

穀物相場の高騰により飼料の大幅値上げという問題に直面したジャパンファーム。07年の海洋汚染防止法改正により焼酎粕の海洋投機が禁じられ、処理に莫大な費用がかかっていた焼酎メーカー。この2つのマイナスがプラスに転じた異業種コラボレーションが、焼酎粕を豚の飼料として活用するECOプロジェクトです。 焼酎の二次発酵後に出る搾り粕は、芋のポリフェノールが多く含まれ、これを飼料にして育てた豚は、旨みが強く、しゃぶしゃぶ等に適したやわらかい肉質になります。安心で美味しい、新たなブランド豚の開発に成功しています。

ジャパンファームと焼酎メーカーとの異業種コラボレーション

環境に優しいリキッドフィードシステム

環境に優しいリキッドフィードシステム
環境に優しいリキッドフィードシステム

2006年から国内ではあまり実績のなかったリキッドフィードシステムを採用しています。リキッドフィードシステムとは、飼料と水を混ぜて液体状の飼料を豚に与える方法で、ミキシングタンク、飼料配送配管、管理システムなど初期投資がかかりますが、豚の嗜好性が高まり、飼料の吸収効率が良くなります。さらに、リサイクルの過程で乾燥、加熱処理などをしないため、環境に優しく低コストです。農場によって特色のある飼料給餌を行い”銘柄豚”を生産する事も可能です。ジャパンファームでは伊佐市内の酒造メーカーから出た芋焼酎粕をリキッドフィードの原料として使用し、生産された豚肉は伊藤ハム様より『薩摩麹いも豚』として販売されています。

ジャパンファーム・焼酎メーカー・農家による新たなリサイクル

ブランド豚の開発を行う上で、鹿児島の地場を生かして始めたのが、ジャパンファームと焼酎メーカー、農家による新たなリサイクルです。

農家で育てた米や芋が、焼酎の原料になり、その焼酎を生産する上で出た焼酎粕が美味しい豚肉生産に必要な栄養分に、養豚場で出た豚の糞が農業の堆肥になる・・・。 理想的ともいえるこの循環型システムは、今《目に見える循環型食品》を生みだしています。

ジャパンファーム・焼酎メーカー・農家による新たなリサイクル

向上心・当事者意識を持ち、責任を持ってやり抜く

向上心・当事者意識を持ち、責任を持ってやり抜く

定形業務の修得だけでなく、セミナー等にも積極的に参加する、向上心の高い人材が多数です。養豚における技術・情報収集能力は全国有数だと自負しております。各人が自発的に情報の共有・協議を行い、方針を決定しています。

他部署との連携が大切になるので、事務所内でも協力し合える関係性を大切にしています。